<幼い子どもに乱暴な姿があるのはなぜ?> ・ 幼い子どもが『かみつく』『たたく』などの乱暴な姿がある時、悪気があって「いじ めてやろう」と思っているわけではありません。 ・子どもの育ちの中で、次第に友だちや他の子どもへの関心が高くなります。でも、中 には、人とかかわる力がまだ弱くて、言葉や遊びを通してかかわることがうまくでき ない子どももいます。 ・『かみつく』『たたく』などをすると、相手の子どもは、大きな声をあげて泣きます。 さらにたいていの場合、大人がとんできてかかわってくれることになります。かみつ いたりした子どもが頭の中で計算しているわけではありませんが、対人関係の育ちに 少し弱さがあると、乱暴なかかわり方をしてしまうようです。
<どのようにかかわればいいでしょう?> ・一緒に遊びましょう。 大人との楽しい遊びを通して、人ととのかかわる力がついてきたり、言葉が育ってきた りすると、乱暴な姿はだんだんと減っていくと考えられます。 ・やさしく、ゆっくり話をしましょう。 周りの大人がやさしく、ゆっくりと話すことで、子どもは安心して状況を観察でき、考 える力をつけていきます。正しい話し方、接し方を大人から学ぶことで、適切な言葉や 行動を選択する力がつき、和やかな人間関係も築けるでしょう。 具体的には… ・「そうだったんだね」 感情的にならず、冷静になぜそのようなことをしたのか理由を聞きましょう。 そして、その理由に対して「そうだったんだね」と理解を示してあげてから、 どうするべきだったのかを分かりやすく伝えていく。大人が自分の意見や気持 ちを受け入れてくれたことが分かると子どもは安心して、その後しっかりと話 を聞いてくれるようです。 ・「こうするといいよ」 表現方法が少ない乳幼児期の子どもたちには、「こんな時には、こうするとお 友だちに伝わるよ」、「嫌だった時は、こういう風に伝えてごらん」と別の表 現方法を教えてあげましょう。愛しているからこそ、注意しているということ を伝えるのも大切です。
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