令和5年9月7日(木)3つの講座が行われました。 A保育の心「あなたの家族はどこまで?」 講師は東北文教大学 人間科学部人間関係学科准教授 永盛 善博氏です。
先生ご自身が共働きで近くに親戚等頼れる方がおらずに子育てをしているということで、実体験から「ファミサポのようなお守りがあることはとてもありがたいです。」の言葉から講演が始まりました。
皆さん家系図を書いてみた事はありますか? 書き終わったものを見比べると、一緒に暮らしている人たちのみの人、自分の夫・子供達のみの人、嫁いだ娘や孫を書く人、ペットは?と疑問に思う人皆それぞれ違います。そこには正解も不正解もありません。 家系図を書いた後は「家族」の範囲や条件を自分なりに考えます。単純に血縁関係や婚姻関係だったり、仲がいい、心が近いという内面的なことだったりとそれぞれの意見がありました。
「家族」の定義は 1980年代は婚姻・血縁基礎する「客観的意識」 2000年代は相互に愛情・家族意識によって結ばれ、共同生活を営む「内側・自分たちが どう思うか」 現代は人々の間に語られる言説よって構築される「もはや形にあてはめることが出来ない」 と時代の流れで変化していき、家族の在り方の多様性を感じました。
最後に「最善の母親とはまあまあの母親である。」というドナルド・ウィニコットの言葉を聞き、皆さんがうん、うんとうなずかれていました。
参加いただいた方の感想を一部ご紹介します。 *子育ての頃は私ながらに一生懸命に育てていて私も子どもも疲れていたのだと思い出しました。多様性と言いう言葉を多く聞かれる時代になり、肩の力を抜きながらゆったりとした気持ちでサポートしていきたいと思います。
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